三方よしのケアマネジメント。

三方よしのケアマネジメント。

CMATの調査結果から見える利用者とケアマネの相関関係。

2022/1/10

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は「三方よしのケアマネジメントから見えるケアマネジャー(以下:ケアマネ)のQWL(仕事の質)って?」について書いてみたいと思います。
東京都には「CMAT」と呼ばれる東京都介護支援専門員研究協議会なる団体があります。その団体が2017年に行ったアンケート調査結果が大変興味深いなと思ったのでそれを元に私の考えを書いてみたいと思います。
以前私も偶然ではありますが「三方よし」について書いた記事があるので、ご興味あれば読んでみてください。
そもそも「三方よし」とは近江商人の経営哲学で「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」という三方にとって良いことが素晴らしい商売だよねという考え方です。
CMATが言う三方とは「利用者のQOL(生活の質)」「ケアマネのQWL(仕事の質)」そして「社会保障費の上昇を抑える」の三点に相関関係があるのかという調査がアンケートの目的だったようです。
詳しくは直接調査結果を見て頂けると、各々感じることがあると思いますので是非読んでみて欲しいです。
今回その中でも「利用者のQOL関連項目と介護支援専門員のQWL関連項目は有意な正の相関関係を示し、「よりやりがいや満足感をもって働いている介護支援専門員の担当利用者のQOLは高い」ことが示唆された」という点において書いていきます。
結論から書くと「ケアマネのQWL=高給」ではなくて「ケアマネのQWL=経験→利用者のQOL向上」だよねと感じるに至ったのでその理由を書いていきます。
それでははじまりはじまり~!!

ケアマネが気持ちを込めて支援しているのと…


いないのとでは雲泥の差が利用者の生活に現れます。
実際にアンケートの調査結果でも「ケアマネの仕事の質が良いと利用者の生活の質も良い」という結果が出ています。
ケアマネの多くが「利用者の生活が良くなって貰いたい」と考えながら仕事をされていると思います。しかしながらそれだけでは「ケアマネの仕事の質」が高いとは言えないと個人的には思っています。
「利用者(・家族)の生活が良くなって貰いたい」と気持ちを込めるというのは大前提で、その気持ちがないケアマネは仕事をしているとは言えません。
では利用者の生活の質にまで及ぶ「気持ちを込める」とは何なのか?
それがケアマネの「やりがいや満足感を持って働く」に繋がると考えています。

やりがいや満足感は自分(ケアマネ)の為からは得られない


ちょっと見出しだけでは良くわからないですよね?
出来る限り分かりやすく文章化出来るように頑張ります!!
ケアマネがやりがいや満足感を感じるのは「自分」の利益に繋がることが満たされた時のようにも考えられます。
それならば「高い給料(高給)」を得ているケアマネが担当している利用者の生活の質は全て高いのか?
そんなことはないと思います。
これは実際私が過去共に働いた「高給」を得ているケアマネを見ていても感じることです。
もちろんお給料が低くても良いとかそんな話ではありません。

高給=やりがい

という単純な答えではなく、やりがいはもっと深いものだと感じています。
「自分」を主にして考えていると決して「やりがい」や「満足感」にはいきつかない。最近私はそのように感じています。
どれだけ適当に仕事をしていても「高給」が得られる職場も無いとは言い切れません。そんな中でもやりがいや満足感をもって仕事が出来るでしょうか??
私個人としては「出来ない」が答えです。もちろん色々なご意見があることは重々承知ですが、「やりがい」「満足感」を高めようと思えば「お金」だけでは到底いきつかない領域があると感じます。
では、何がやりがいや満足感に繋がるのか??
それは「利用者の生活が自分(ケアマネ)が関わることで良くなったと自分(ケアマネ)以外の意見として聞いた」や「利用者(・家族)から直接感謝の言葉を頂けた」など、ケアマネとして関わらせて頂いたことで利用者(・家族)に良い影響を与えられたとき。
要するに「物理的な利益」よりも、「精神的な有益」がもっとも「やりがい」や「満足感」に繋がると私は思います。
皆さんはどう考えますか??

正の連鎖?!


金銭等物理的満足→ケアマネのやりがい→ケアマネのQWL向上→利用者のQOL向上

ではなく、

利用者のOQL向上→ケアマネのやりがい→精神的満足感→ケアマネのQWL向上

の繰り返しが正(プラス)の連鎖と呼べるのではないでしょうか。
その為には初めから「給料」など物理的な利益を求めるのではなく、まずは利用者の生活の改善をマネジメント出来るほどの知識と経験を積む。
ということは、新人ケアマネが本来選ぶべき就職先は「高給」な事業所ではなく、多くの経験を積ませて貰える事業所を選択するのがもっとも「やりがい」や「満足感」に繋がる手段だと私は考えます。
私の場合は初めて経験した居宅介護支援事業所が「医療法人」だったので、様々な経験を積ませて頂きましたし、その経験を利用者に還元することで利用者の生活が改善したという実感を得るに至りました。
今となっては「経験」は何にも代えがたいものだと感じています。
どうしても人は「お給料」や「環境」などのハード面に目が向きがちです。(もちろんそれらがあった上で経験も積めて、働きやすい職場が最高ですが…)
でも長い目で見たら、一時のお給料やキレイな職場環境よりも「どのような経験をさせて貰える場所なのか?」にフォーカスして職場を探すことが最終的には「ケアマネのQWL向上」に繋がるのだとも思います。
正(プラス)の連鎖を起こす為には、目先のお金ではなく、利用者を支援する方法を得られる環境に身を置いて自らの経験を積み、その結果利用者のQOL向上を目の当たりにしてから起こるものなのかもしれません…。
もちろんそのような連鎖を起こし、しっかりと収益も上がっているのに「お金」が増えないのであれば職場を考える必要もありそうですが…。
とかく、やりがいを追求していくと先にくるのは「金銭」ではなく「気持ち」が大きいように感じました。
私の記事を読んでくださっている方にもケアマネさんが少なくないと思います。もし何か考えるきっかけになったら嬉しいですし「私はこう考えるよ~」というご意見があれば是非聞いてみたいなとも思います。
ケアマネって精神的にも本当に大変な仕事だと10年以上経験していても思います。
「やりがい」や「満足感」が利用者の生活に大きく影響すると分かっていてもそう思えない状態や状況の方もいらっしゃるでしょう。
でも、きっとケアマネの多くが同じような悩みをお持ちでそれでも「利用者の為に」を追求してぶつかって悩んでを繰り返されているのだと思います。
出来ることなら楽しく仕事したいですね。私はそう思いながら仕事が出来るように考えこうして少しでも何かの気づきに繋がる発信を続けていきたいと思います。
今日は今日しか来ないから、せっかくなら1分1秒でも「楽しい」と思える時間になりますように。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
ではまた!!!カイゾウでした!!!

さいごに

noteでは雑記、Medyではケアマネジャーや介護に関わることを記事にしています。
もしよろしければnoteのフォローやMedyへの登録宜しくお願い致します。
Medyでは会員登録(メールアドレスの登録)をしていただくことで、コンテンツが公開された際の通知が受け取れるようになります。
現在は無料登録で読める記事だけ発信していますのでお気軽にご登録ください。
あと新たな新機能として「サポート機能」が出来ました。記事の最下部に「サポート」ボタンがありますので、もしサポートしてくださる方がいらっしゃましたら感謝です。
頂いたサポートは大切に私の活動費に充てさせて頂きます。
今後は登録者限定のコンテンツも増やしていく予定ですので、ぜひご登録をお願いします!!


匿名で質問やリクエストを送る

※登録・ログインなしで利用できます

記事をサポートする

記事をサポートする

感謝・応援の気持ちのチップを送ることができます。 カイゾウの『ケアマネ後記』の継続運営を支えましょう。

※登録・ログインなしで利用できます

メールアドレスだけでかんたん登録

  • 新着記事を受け取り見逃さない
  • 記事内容をそのままメールで読める
  • メール登録すると会員向け記事の閲覧も可能
あなたも Medy でニュースレターを投稿してみませんか?あなたも Medy でニュースレターを投稿してみませんか?